昨日貼った北京オリンピックのスタジアムのデザインはヘルツォーク&ド・ムーロンだそうだ。知らんかったがそういわれれば。テムズ河畔のTATE MODERNや、南青山の スタジアムについては、ここに日本語の詳しい記事がある。 http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/200401/teji-2.htm メーンスタジアムの「中国国家体育場」のプランが決定した。それは、中国とスイスの建築士が共同設計した「鳥の巣」案である。 あくまでも中国先導の形での合作ということのようだが、各所にテクスチャーにこだわった斬新な仕様が施されているのは、ヘルツォーク&ド・ムーロンの真骨頂というべきだろう。 外観から見れば、この巨大なスタジアムは、木の枝で編んだ鳥の巣と非常に似ている。赤黄色のお碗の形をしたスタンドは、北京・故宮の黒灰色の城壁内に屹立する赤い壁の雄大な宮殿にそっくりだ。「鳥の巣」を構成する灰色の鋼鉄製ネットの形は、遠い昔の商(殷)代の彩陶文化を再現したもののように見える。 ただ、華やかなイベントとともに着工したこの施設も、いまのところ7月末に工事が中断したまま。やはり、デザインの落とし込みが難しいようだ。(だからできる前からあんまりぶち上げなさんな) 当初の予定では、これら三つの施設には、最新の技術が用いられるなど、デザイン重視の建設が難易度を高めた一方で、安全面の機能が重視されていないと指摘されてきた。そのため、北京市発展計画委員会は、開閉式屋根の建設中止や鋼材消費量の削減などを通じて、五輪施設建設の「スリム化」計画を実施。現在までに具体的な成果が出始めているとしている。いきなり、開閉式屋根がなくなり世界最大とはいえなくなってザンネンでした。やっぱり出たか安全性への疑問、南青山の物件もこれをクリアしたらあのデザインにならなかったというもっぱらのウワサだし。さあ、どこまで彼らのデザインコンセプトを生かした施設になるのか、ちょっと意地悪くも楽しみである。 ■ヘルツォーク&ド・ムーロンは、この20日にリニューアルオープンしたニューヨークMoMAのコンペの最終選考にも残っている。ちなみに採用されたのは日本人アーキテクトの谷口吉生さん。http://www.moma.org/expansion/charette/architects/
by radionova
| 2004-11-27 00:13
| Olympic
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