ロゴにこめる思い
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最近新しくなったJリーグ2チームのエンブレム。
これまでのロゴマークっぽいものから、こってりした、いわゆるエンブレム調に変わったサンフレッチェ広島。中央の三本の矢はもちろんご当地の英雄、毛利元就の教えの象徴だ。

そう、Jリーグとは単なるエンターティメントを提供するプロ球団ではなく、地域に根ざしたスポーツ文化のコアとなることが理念となっている。地元の誇りを象徴するイメージが旗印になっていると、おのずと「おらがチーム」としての求心力も高まるというものだ。

もうひとつのヴィッセル神戸。経営に行き詰ったクラブを買い取った救世主、楽天の三木谷社長の出身校、ハーバード大学の「クリムゾンレッド」が新しいクラブのカラーとなった。

ロゴのデザインは、今をときめくスタークリエーターの佐藤可士和。すっきりとした美しいロゴだが、チームロゴというよりはユニフォームの胸スポンサーロゴというほうがしっくりくる。つまり、ドメスティックな歴史や周囲の人々の思いを盛り込んだデザインではなく、現代のマーケットで評価される方向のデザインなのだ。まあ、これからはこういうのもアリかもしれない。

ヴィッセル神戸の元のエンブレムは、日本を代表する港町神戸を象徴する帆船とロープ、海の青がテーマカラーだった。エンブレムに記された1995年、今からちょうど10年前の1月に発足したこのクラブは、いざ始動という目前、あの大震災に見舞われるという不運の歴史で幕をあけた。

すべての関係者がかけがえのない何かを失い、練習場もないという絶望的な状況から、翌シーズンの終わりにはJリーグへの参入を果たしたストーリーは、スタッフ、選手、地元サポーターが皆で作り上げたこのクラブのエポックだ。その象徴が10年目にエンブレムからほとんど消え去った。

この洗練されたデザインと比較すれば、以前のエンブレムやロゴはやはり垢抜けないものだ。しかしこのクラブと苦楽をともにしたサポーターたちの思いがどれだけ積み重なった、帆船のマークであり、ブルーのカラーだっただろうか。決してノスタルジックな感傷ではなく、大事な何かを切り捨ててしまった(そうせざるをえなかった)ことは無念ではある。


・ヴィッセル神戸ロゴデザイン
http://www.vissel-kobe.co.jp/041222news/logo.html

・ヴィッセル神戸チームカラー変更凍結署名サイト
http://www.eonet.ne.jp/~united-kobe/color.html

・サンフレッチェ広島:エンブレム変更について
http://www.sanfrecce.co.jp/cgi/public/information/press/read.cgi?MODE=R&LINE=1&RID=2005011101
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by radionova | 2005-01-13 01:53 | Design
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