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ブランドホルダーの保身
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こちらのblog(Ad Innovator)で紹介されていたサイト、「VisioBrand」。#1 Brand Names と銘打ってある通り、ブランド名(社名、商品名)で検索できる特化型の検索エンジンだそうだ。ちょっと見てみると、検索エンジンというよりは、正規のブランド情報のディレクトリ登録を検索でピックアップできるものといったほうがいいかもしれない。

検索すると、正しくオーソライズされた ブランドサイトだけ が表示され、Ad Innovator で書いておられるように検索エンジンのクラッターの問題は回避している。ただし、これがいいのだろうか?Yahoo!のディレクトリで調べるのと違うの?

このサイト、ブランドホルダーが保持しているブランド一覧がわかったり、ブランドのECサイトへ行けるくらいで(おまけに重い!)、ユーザーのメリットがイマイチよくわからない。コンシューマー側の利用者はユーザー登録すると、お気に入りのブランドがクリッピングできたり、メルマガで情報を得たりできるわけだが、正規情報だけじゃネットで調べる面白さがないじゃないか。

企業側にとっては、ブランド大好きなユーザーに、ヘンなサイトで買い物されたりしないし、自社の情報に正しくアクセスしてくれるというメリットがあるとは思うのだが、、、。ブランドという知的財産権を死守したい企業には素敵なサイトだろう。


ブランドホルダーの保身_b0039876_0421943.jpgここで、ひとつ著名なブランドを検索してみよう。シガーの最高級ブランドとして米国のセレブたちがくわえている「COHIBA」。 No references to 'COHIBA' have been found in site names. と表示されるはすだ。キューバ生まれのこのブランドには公式サイトがなく、「VisioBrand」に登録されていないだけのこと。ただし、米国のシガー専門通販サイトはしっかりと表示されるのでご安心。

なぜ「COHIBA」なのかというと、こちらのblog(アメリカ知財法のブログ)でひどい話を知ったから。

連邦控訴裁判所がキューバ葉巻COHIBAマークを著名商標と認定した地裁決定を破棄
http://terryip.exblog.jp/m2005-03-01/#1037275

いったんニューヨーク南部地区連邦地裁でくだされた「COHIBA」の米国でのブランドの財産権を認める判決が、なんと「キューバ企業だから」という理由で連邦控訴裁判所で破棄されたというのだ。「キューバに対する通商禁止措置の下では、キューバ企業である原告は合衆国において財産権、すなわち保護可能な商標権、を獲得することはできないと判断した」ということらしい。米国らしいというか、なんというか、、、。

チェ・ゲバラのイコンで小銭を儲けているキューバは、マイク・タイソンから肖像権料をふんだくるくらいのことはしろよ!

・ブランド検索サイトVisioBrand
http://www.visiobrand.com/
by radionova | 2005-03-10 00:57 | Brand
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