「ほっ」と。キャンペーン
<   2004年 12月 ( 20 )   > この月の画像一覧
おかしさということ
b0039876_355282.jpg

少しずつ楽しんでいた 『いとしこいし 漫才の世界』 を全部読んでしまった。編者の戸田学さんは、先日の第33回上方お笑い大賞で秋田實賞を受賞している。賞のプレゼンテーターが喜味こいしさんで、この本の編纂にあたり、こいしさんも忘れているようなことを細かに調べてくれたと感謝のことばをかけておられた。地味だが非常に値打ちのある本だ。

この戸田さんが、いとしこいしの生涯をコンパクトにまとめた章は、しゃべくり漫才の歴史をわかりやすく俯瞰できる初心者にもうれしい資料だ。また、彼らをめぐる様々な人々の証言のなかに、やすしきよしと米朝さんのやりとりがある。

やすし わしはいつも思う。噺家の人が例えば民謡やったら、われわれ漫才は流行歌手やと。その時節、その時節によってものごとが変わってくる。
きよし われわれも伝統は守って、ホントにエエ芸は残していきたいけれども、世の中に遅れてはなんやダメな人間みたいに言われますのでね。それがつらい。
やすし それ、あるんだ。
米朝 つねに現代の芸やね。

常にトレンドでありながら、いつの時代にも通じる普遍的な面白さを兼ね備える彼らの漫才台本は、良質の古典作品だ。彼らの台本を読んで、亡くなった夢路いとしさんのセンスのすごさに驚け!

そういうわけで、なぜか初めてリアルタイムで見たM-1グランプリ。出場コンビは、漫才が「現代の芸」であるとすると納得できるメンツだが、やはり斬新さ面白さ芸としての完成度を調和させるのは難しいことだとあらためて思う。みんなそれぞれ、どれかについては優れているんだけれど。で、ちょっと関西のコンビについて。

楽しみでもあり心配でもあった南海キャンディーズ。こいつらのコアは、しずちゃんの野生味を山里がどうコントロールして、狂気や鋭い突っ込みに転換していくかというきわどい手綱さばきなわけだが、今回はそのあたりの展開やバランスが決勝の舞台という前提でよく計算されていたことが高得点につながったのだろう。

少し前に見たネタでは、しずちゃんの危なさを過剰に押し出しすぎて、このままでは今後難しいかな、と思っていたのでちょっと安心した。バリエーションは期待しにくいので、ここで注目されてムダに消費されないことを望む。

千鳥は、自分たちの持ちネタの「漁師の世界」という異空間をあえて封印して、他の異空間に展開しようとして失敗していたが、そういう課題にチャレンジしてるということはいいことだ(麒麟が全く新しいチャレンジをしていなかったのに比べれば)。ただ、あまり知恵がないのに「中世ヨーロッパ」みたいなのに安易に入っていくところが限界かな、とも思う。こういう異空間はRPGの世界観として、使い勝手はよさそうなのに。

どのコンビにも思うのだが、独自のノリの面白さで引っ張っていくと、最後の締めってあまり必要ないのだろうか。やっぱり最後にいいオチがあると、それだけで満足感が違うんだけどなあ。

喜味 こいし: いとしこいし 漫才の世界
喜味 こいし: いとしこいし 漫才の世界
[PR]
by radionova | 2004-12-26 23:54 | Old but Fresh
ガイドラインはまだか
b0039876_23262927.jpg

キャンペーンの締切まであと1ヶ月になったので、意地悪だが触れておこう。
AUで開催されているAU MUSICキャンペーンは、 EZ web か専用ダイヤルで参加できるクローズドキャンペーンだ(一部オープンもある)。

キャンペーンが始まった当初、このページには携帯からのアクセス用にQRコードが掲載してあった。それが上の画像だ。ためしに読み取ってみてほしい。何かが決定的に間違っているらしく全く認識できないものだったのだ。

以前のエントリで紹介した、バナーのQRコードのほうが、読み取れる分だけまだマシだ。今回のも、やはりデザイン優先で印刷物と同じようなサイズでWebに掲載してしまったのかも。

もちろん、現在QRコードは印刷されたものが主に利用されている。記事や広告にもQRコードが続々と使われるようになり、読み取れないなどのトラブルも多いらしく、先日、日本雑誌協会からガイドラインが発表された。
「QRコード作成についての注意事項」(詳細はこのページ内のPDFに掲載)
デザイナー向けに、具体的にわかりやすく推奨仕様がまとめてある。

印刷物に比べて、スクリーン環境での標準仕様の策定はかなり難しそうだ。広告などで、パソコンのモニタから携帯でアクセスさせるのという手法自体が何か間違っているのかもしれないが、そのうち、QRコードが掲載できる広告枠なんかを作ったポータルから仕様が出てくるのかもしれない。
[PR]
by radionova | 2004-12-21 23:31 | Net
デザインを買う?売る?
b0039876_20492329.jpg

日本では暖冬といっても、そろそろ冬本番(になってもらわないと困る)。2002年に冬季五輪も開催されたウインタースポーツ天国、アメリカユタ州にある「オリジナルスノーボードアート社」のサイトにも様々なデザインのボードが並んでいる。ただし、この会社ではボードそのものを売っているわけではない。スノーボードの表面の「デザイン」を売っているのだ。
http://www.originalsnowboardart.com/

Webサイトのギャラリーに並ぶ「デザイン」は400種類ほど。テーマやカラーなどで検索して、お気に入りのデザインを選べば、ユーザーのボードのサイズに合わせて特殊な接着シールとして出力してくれるというわけだ。定価は$70。

なかなか面白いオンデマンドサービスだが、このサイトのユニークなところは、何といってもデザインを「売る」ことができることだろう。

スケボーやスノボといえば、デザイナーやアーティストにとっては、自由な表現ができるデザインスペース。トレンドや個性をいかしたデザインの発表の場として手ごたえをつかみやすい媒体でもある。このサイトにサインアップして、デザインを登録すれば、買い手がつけばロイヤリティが手に入るという仕組みになっている。

デザインというコンテンツ売買の媒体として、ありそうでなかったボードデザイン。ちょっとしたニッチではあるが、ビジネスモデルとして成り立っていくのかも楽しみだ。
[PR]
by radionova | 2004-12-20 20:54 | Net
情報帝国BBC
b0039876_1265942.jpg

17日のBBCサイトで、「JAPAN」が検索ワード1位に。
何だろうと思うと、その下「MOST EMAILD NEWS STORIES」の2番目がどうもその理由らしい。例の「ひざまくら」の記事だ。世界に冠たるヘンタイ国家日本。英国もこういうの大好きだし。

BBCのWebサイトは恐るべき情報サイトだ。ニュース、スポーツ、天気などの各サイトとも、地域ごとにローカライズされた情報としてみることができる。最近話題のラジオサイトも人気だ。話題のニュースを取り上げた特集では、読者からの意見もタイムリーに掲載される(自動的に投稿が反されるわけではないが)。

主要なメニューページはRSSでヘッドラインが提供されており、以前からどのページもローグラフィック版、テキスト版への切り替えができる。テキスト版の表示設定も可能で、視覚が弱い人から、早くアクセスしたい人、PDAなどで見たい人など、さまざまなテキスト版ユーザーに対応している。

UK内の地域版ホームページは、England、Northern Ireland、Scotland、Walesの4地域で60以上も存在する。スコットランドのゲール語版や、どう読めばいいのか途方にくれるウェールズ語版だってある。

さらに、ワールド版については現在43言語で提供されている。
http://www.bbc.co.uk/worldservice/us/languages.shtml
ホントにどれだけのコンテンツがあるのか想像もつかないサイトなのだ。優れたWebサイトやテクノロジーの情報は、ほとんどがアメリカ発だが、国家事業のBBCほど大規模でシステマティックな情報サイトは考えられない。

・BBCワールド版一覧
BBCRussian.com
BBCUkrainian.com
BBCPolish.com
BBCCzech.com
BBCHungarian.com
BBCRomanian.com
BBCBulgarian.com
BBCSlovene.com
BBCSlovak.com
BBCAlbanian.com
BBCSerbian.com
BBCCroatian.com
BBCMacedonian.com
BBCGreek.com
BBCTurkish.com
BBCMundo.com
BBCBrasil.com
BBCCaribbean.com
BBCArabic.com
BBCSomali.com
BBCSwahili.com
BBCFrench.com
BBCHausa.com
BBC Portuguese for Africa
BBC Kiruwandi
BBC Kirundi
BBCArabic.com
BBCPersian.com
BBCPashto.com
BBCTurkish.com
BBCUrdu.com
BBCHindi.com
BBCBengali.com
BBCNepali.com
BBCSinhala.com
BBCTamil.com
BBCChinese.com
BBCIndonesian.com
BBCVietnamese.com
BBC Thai
BBCBurmese.com
BBCAzeri.com
BBCUzbek.com
BBCKazakh.com
[PR]
by radionova | 2004-12-18 23:56 | Net
いつもそこにあるデザインソース
b0039876_2164353.jpg

ふと目をあげると、空気の層が描く墨絵がそこに。季節ごとにうつり変わる京都の山並みを見ていると、「ああ、こういうのがキモノなんかの図案になってきたんだなあ」と実感する。
[PR]
by radionova | 2004-12-17 02:32 | Design
$6,800.00 のクロコバッグはいかが?
b0039876_196111.jpg

アメリカNBCで、「Just Seen On」という通販サイトが開設された。
http://nbc.shopthescene.com/

今のところ、「Will & Grace」「Las Vegas」「Passions」という3つのドラマのグッズが買えるのだが、商品はドラマのロゴ入りマグを売ってるような従来の NBC Store とはちょっと違う。ここではドラマのシーンに登場した衣装やインテリアの、まさにその品が買えるのだ。

NBCのなかのWill & Grace というドラマのサイトには、オンライン・ワードローブというコーナーがあって、ここで放送ごとの各登場人物のスタイリング情報がカンペキなデータベースになっている。

b0039876_199971.jpgたとえば、このオバチャンが着ているのは以下のようなアホなコーディネート。
・Black long-sleeve v-neck sweater with gold chain trim by Dolce & Gabbana.
・Black wool twil slacks by Armani.
・Tan, brown and white Lynx fur jacket by no label.
・Black snakeskin slingbacks by Gucci.
・Large black leather handbag with gold chain by Chanel.

こういうアイテム中に、通販できるような商品が仕込んであり、先のサイトで販売される。販売サイトには、そのアイテムがいつの放送で誰が使用したのか表示してある。もちろん、アイテムを放送日や登場人物で検索することができるのがキモだ。

この仕組みを運営している Delivery Agent という会社は、スタイリストやヘアメイクの仕事の延長で、リリースされたコンテンツと連動した現物の販売まで、まるごと請け負ってしまうというビジネスを展開しているようだ。これまでの「メーカーからの衣装提供」という定番プロモーションを一歩飛躍させた手法は面白い。


「インフォマーシャル」や「プロダクトプレースメント」などの広告手法が少しずつ増えてきて、コンテンツと宣伝が密接になってきた時代ならではの、直球ストレートなビジネスモデルだ。ただ、6,800ドルのバッグを買うなら、店頭で優雅に接客されて買いたいものだが。
[PR]
by radionova | 2004-12-15 19:17 | Net
こんな手口にご注意ください
b0039876_22483787.gif

クレジットのJCBのサイトに違法業者への注意を促すページがある。
http://www.jcb.co.jp/goriyou/teguchi.html
(teguchi.html というファイル名がキュート)

そこで掲載されている、怪しいロゴマークが上の画像。ベースはJCBマークそのまんま、「T¥S」というギャグみたいな文字が妙なバランスで入っていて、王道を行くパチモンぶりだ。

しかしこんなものでも、脳内印象はJCBマークでしかない。デザインの要素として訴求力の高いものは色と形であるということを再確認できる。

やっぱり、ダサいけどブランドマークとしての強さがあるんだなあ。これを選んだ違法業者もさすがだ。まあ、いちばん捏造しやすいマークだからなんだろうけど。
[PR]
by radionova | 2004-12-14 22:54 | Design
危険なエキゾチシズム
b0039876_1241348.jpg
恥かしいクソ英語を集めた engrish.com で売ってるステッカー。こうやって英語圏の方々に楽しんでいただけると、こういうのは無くしちゃいけないと思うのだ


レブロン・ジェームズ、中国に敗れる…
http://blog.goo.ne.jp/lunatic_party/e/b60eb8091892686b6de966cd72fa09c9

この記事を読んで思い出したのが、Nike のシューズの「AIR」のロゴが神の名「アラー」と読めるとイスラム方面からクレームが付いて発売中止、商品回収という騒ぎ。異文化のデザインって新鮮で面白いけど、大資本が安易に使うとどっかから反発があるものだ。

特に、バビロンシステムの権化 Nike への風当たりはいつの時代も強い。ずっと昔の話だが、NBAのスタープレーヤー、クリス・ウェバーが(もちろん天文学的な金額の契約をしながら)「Nikeは黒人の子どもにも買えるような値段のシューズ売れや!」と自分のシューズのNikeのロゴを塗りつぶして抗議したこともあったのだ。

その後、クリス・ウェバーは DaDa という謎のシューズブランドの役員となったのだが、今はややこしいことになってるみたいだ
ちょっと話がそれた。閑話休題

ビジュアルによってイメージする意味は、受け取る人の文化的社会的背景によって様々。ポケモンのトレカの「卍」マークがハーケンクロイツを連想させるって叩かれたことなんかもあったし。グローバルに通用するデザインには、ベタなウケ狙いは必要ないのかもしれないが、やっぱり完全にニュートラルなものばかりじゃつまらない。エキゾチックなものの奇異や微妙な誤解が生む面白さを楽しむ余裕は持っていたいけど、洒落の通じない世界が多いのも確かだし難しい!

・非英語圏の変な英語表記を集めたサイト。日本のメジャー商品も満載
http://www.engrish.com/
[PR]
by radionova | 2004-12-14 01:35 | Design
シーザー・ペリ、ボロクソ
b0039876_3373039.jpg
以前のエントリでちょっと書いた大阪国際美術館のウラ側を、デュシャン展でも講演をおこなった浅田彰が語っている。「週間ダイヤモンド 続・憂国呆談」
吹田の万博跡地にあった国立国際美術館が大阪の中之島に移転して新しくオープンしたんだけど、設計をシーザー・ペリに頼んじゃったんで、何やらバブル期のリゾートのようなというか、万博のようなというか、無意味にゴージャスなしろものができちゃった。フランク・ゲーリーを思いっきりダサくしたような鉄のオブジェを除くと、全部地下にあるんだけどね。

同じ地中でも直島のほうがはるかに上。いろいろ問題はあるにせよ、明確な主張をもった美術館建築だからさ。一方、シーザー・ペリに関して言えば、そもそも美術館の設計を彼に頼むこと自体がおかしいわけ(笑)。ニューヨークのワールド・ファイナンシャル・センターや初台のNTT本社の設計者で、ポストモダン資本主義のキンキラキンな表現は得意だけど、美術館ってのは全然別だからね。

いやー、あれはあれで大阪っぽいランドマークとも思える。今っぽくはないけど。個人的な印象としては、館内の作りは「こんなものか」という感じで新鮮味はなかったのは確かだ。先日、谷口吉生がリニューアルして好評のMoMAを(これも以前のエントリでちょっと取り上げた)、その前に増築したのが他ならぬシーザー・ペリ。浅田が言うには「ニューヨークで時代遅れになったシーザー・ペリを今ごろ選んでるんだから(笑)」。
で、彼女(マチスの孫でありデュシャンの義理の娘でもあるジャッキー・マチス・モニエ)に頼まれたから僕もレクチャーをしたんだけど、いかにもシーザー・ペリらしく館長室や会議室はメチャクチャ豪勢なのに、講堂は一二〇席くらいしかなくて、整理券はすぐなくなるし、立ち見は出るし、大変だったよ。
ということで、どうやら美術館という公共施設としてのビジョンに欠けている。これは、シーザー・ペリというより、大阪の文化行政のほうが問題というわけだ。何より悲惨なのが浅田の講演の話。
それがまた笑っちゃうことに「デュシャンに詳しい二~三人で喋ったほうがいいんじゃない?」って言ったら、「いや予算が二万五〇〇〇円しかありませんので」と。それ、一人分でも安くない? まぁ僕は社会奉仕のつもりだからいいけど(笑)。

ハコモノにはめちゃくちゃにお金をかけるけど、ソフトにまわすお金はないわけだ。それと、独立法人化したために、集客の期待できる企画しかできなくなってきたわけ。たとえば、国立国際美術館はロバート・ラウシェンバーグの大作をもってるんで、「マルセル・デュシャンと二〇世紀美術」のあと、「ロバート・ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術」なんてのをやれば最適なんじゃないかって言ったんだけど、「いや、次は中国国宝展です」って(笑)。それだったら他の博物館でいいじゃない?
確かに現代美術のコレクションを持っていて中国国宝展は無いよな。まあ、万博の時に作った国際美術館だし。って、この「国際」っていうコンセプトが70年代を引きずっているんだから仕方ないか。
[PR]
by radionova | 2004-12-12 01:36 | Design
2戦目の注目度は?
b0039876_2351546.jpg

前週のエントリ 「番組スポンサーが付かない良質コンテンツ」 のフォロー。
Jリーグ入替戦の第2戦目。やはり全国ネットやCSでの放送はなかったものの、こんどはネット配信の環境増強をはかったということだ。公式ファンサイトには、リアルタイムでネットの接続状況を掲示して、アクセスの分散をはかるなど、運営が改善されていた。用意は万全。

でも、第1戦でちょっと先が見えたこともあって、どれだけ注目度があったのか。それが微妙。
[PR]
by radionova | 2004-12-12 00:00 | Net




野望なき適当blog
by radionova
カテゴリ
以前の記事
LINK
検索
ライフログ
最新のトラックバック
WBC優勝
from オペラ座の暇人
福岡市、「九州五輪」構想..
from 創難駄クリキンディーズ200..
たばこのサンプル品
from 懸賞日記:風水で懸賞生活体験記
罩・”球・・・・・‚
from 罩・”球・・・・・・—ャ€…
衆院選2005:各局のデ..
from 不可視型探照灯
署名的コメント&TB集
from 旧阪急梅田駅コンコースを残し..
才能ある人向け
from 芸能門
オーディション
from 芸能門
東京ミッドタウンプロジェクト
from 天道金太の日々是好日
雑誌:スプーン印の本
from Leap before yo..
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧